【脱臼】

全てのスポーツは、関節の働きに支えられていると言っても過言ではありません。
しかし、関節は脱臼を起こすことによってその働きを失ってしまいます。
脱臼は癖になると言われているように、再発の危険性が高いスポーツ障害なのです。
ここでは脱臼が起こる仕組みと治療などについて解説していきます。

脱臼について

関節が抜ける脱臼は、スポーツ障害の中でも再発する可能性が高い疾患と言えます。脱臼した関節は関節と連動している靱帯に炎症や断裂を起こすことがあるため、非常に厄介であると言えます。どのようにして脱臼は起こり、どのような症状を見せるのでしょうか。

脱臼の概要

関節に起こる脱臼は、関節を構成している骨同士が正しい位置に置かれていないことが原因となって起こります。骨の位置がずれるのは、強い力が関節部に掛かることを原因となります。脱臼した関節は、関節を取り巻く靱帯を引っ張ることになる為炎症や靱帯断裂の原因になる場合があります。

脱臼の起こりやすいスポーツ

脱臼は、相手の選手とぶつかり合うような激しいスポーツに多く見受けられます。特に相手の関節を攻撃の起点とする柔道は脱臼との関係が深いと言えます。柔道以外のスポーツでは野球やサッカーなど球技や、テニスや水泳などの関節を大きく使う動作が目立つスポーツに多く見られます。脱臼は他者とのぶつかり合いだけでなく、自分の力によって発生することがあるので覚えておくべきと言えます。

脱臼の悩みどころ

脱臼の最も厄介な所は「一度発症すると再発しやすくなる」と言う性質があると言うことです。関節は球状の凹凸で構成されていますが、脱臼を起こすと関節が抜けたときの影響で凹部が広がってしまうのです。そのため、関節の凸部を元通りの位置に戻しても余裕が出来てしまうのです。このような脱臼を再発しやすくなった関節のことをルーズジョイントと言います。ルーズジョイントは脱臼だけでなく、捻挫も起こしやすくなるため注意が必要と言えます。

脱臼に関係するスポーツ障害

関節の脱臼は、関節部に付属する靱帯にも影響を及ぼします。脱臼を起こすと靱帯が抜けた関節に引っ張られて伸びてしまい、炎症を起こし捻挫に発展したり靱帯断裂を起こしたりするケースがあります。ルーズジョイントになっている人の場合、捻挫や靱帯断裂は脱臼以上に厄介な怪我になりうることがあるためより一層の注意が必要と言えます。

脱臼の治療

脱臼した関節を元に戻すことを「整復」と言いますが、脱臼の整復は仕組みさえ理解すれば素人でも出来るといえます。しかし、脱臼の治療は整復した後の靱帯への処置が大きな比重を占めているといえるので専門の整体師や整形外科医に見てもらう必要があります。
脱臼の治療は、手や足を引っ張り靱帯が収縮しようとする力を利用して元の位置に戻すのが基本ですが、素人が行うと正常な位置に完全に戻りきらないまま関節が機能してしまうことがあるため、なるべく整復資格者の指導の下で整復を行うようにすべきでしょう。

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