【ばね指】

スポーツに限らず人間の生活のほとんどは、指の緻密な働きによって支えられているものです。
つまり、指の働きに影響を及ぼす疾患は生活そのものに大きく影響するものであると言えます。
指が曲がったままの状態になってしまうばね指も、そういった生活に影響を及ぼす指の疾患の一つなのです。

ばね指とは?

腱鞘炎の一種であるばね指は、指を屈曲させた状態が標準の状態になってしまう指の疾患で、スポーツ障害としても起こります。その名の通り、指をまっすぐに伸ばそうとするとばねのように「バチン」と言う音を立てて跳ね上がってしまうのが特徴です。どのような原因によってばね指が発生するのでしょうか。

ばね指の原因

ばね指は多くのスポーツ障害と同じく、指のオーバーユースを原因として発生します。指の使いすぎの原因となるスポーツとしては、野球やテニス、ゴルフなどの棒状の道具を握り締めてボールを打つスポーツが挙げられます。ボールを打った際の反動が指に影響して、指の腱に炎症を起こすことがばね指の原因となります。炎症を起こした指の腱には結節が出来て、指を伸ばすときに腱鞘と呼ばれる腱を収納する器官に腱が入りにくくなってしまいます。そして、結節が腱鞘に押し込まれる時に音と反動が起こるのです。スポーツ障害のばね指は、主に親指を除く9本の手指に発生します。

その他のばね指

ばね指はスポーツ障害以外でも発生します。スポーツ障害以外のばね指は先天性のものと関節リウマチを原因とするものがあります。先天性のばね指は、主に右手の親指に起こりやすいのが特徴です。関節リウマチを原因とするばね指の場合は、妊娠・出産や更年期障害で引き起こされることが多い為女性を中心に起こります。

ばね指の症状

ばね指を起こすと、指の関節機能が阻害され腫れや痛みを伴います。指の関節機能が低下することは握力の低下にも繋がっていきます。また、ばね指は他の健康な指にも影響を及ぼす性質を持っているため、最初の発生した指から広がっていくことがあります。

ばね指の悩み

ばね指は、野球のバットやゴルフクラブを強く握ることが発症に大きく関わります。野球やゴルフは、打球の速度からもわかるようにボールを打つ際に発生する衝撃が強いスポーツです。柔らかく握っていると、打球の反発でバットやクラブが手から弾かれてしまうのではないかと不安に感じることが多いのです。しかし、強く握りすぎることはばね指の原因になり、ばね指を起こすと握力が低下して強く握りにくくなるという悪循環にオチってしまうため、注意が必要です。

ばね指の治療

ばね指の治療では、手術を行なわず自然治癒を待つ保存療法や外科手術などが主流となっています。ばね指は腱の炎症が原因になっているので安静にしていれば治ることもあります。治療を行う場合は、患部に局所麻酔と抗炎症剤の注射を行うことで症状が改善されます。症状が重い場合は、結節を外科手術で取り除いてしまいますが外科手術を行なうと指の働きがやや鈍くなるようです。

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